爆買いと外国為替(FX)の関係性

更新日 2017年8月29日

爆買いと外国為替

最近、外国人の爆買いはスゴいですね!

訪日外国人数は2014年に1,300万人を超え、2015年は1,974万人、2016年は2,403万9000人に上り、初めて2,000万人を超え、過去最高を更新しました。

更に中国人を始め、外国人の日本での消費意欲は大きく「爆買い」と言われる社会現象に発展しています。

この現象の理由である「ジャパンクォリティ」と「Coolジャパン」は今後も多くの外国人を呼び込んでくれることでしょう。

では、この訪日外国人増加や日本製品人気は外国為替市場にとってどのような影響を与えるのでしょうか?

マニアックなFX比較サイトを自称しているですが、今回は趣向を変えて「爆買いと外国為替の関係」をテーマに説明していきます。

外国人が爆買いする理由を考える

そもそも外国人に来て爆買いしている理由は2つあります。

一つは日本でしか売っていない商品(国内向けの商品)が外国人から見て便利で魅力的に感じるため。Coolジャパン製品と言っても良いでしょうか。

もう一つは海外でも売っているが高品質で安全性の高い日本製品が比較的「安価で」購入できるため。「安価で」と言う点がミソです。

「安かろう悪かろう」の精神が頭の片隅にある日本人にとって外国人が「チープ(Cheap)」とニコニコ話しているのは少し苦笑いですが、外国人にとっては国内同製品に比べて安価で且つハイクォリティな日本製品を見て購入意欲が湧き上がるのでしょうね。

では、日本の商品が安い理由は何でしょうか?
日本の物価安ということもあるのですが、外国人にとって大きな理由は円安が大きなウェイトを占めています。

爆買いと円安の関係

アベノミクスが始まって早3年が経過しましたが、この間に外国為替市場では円安ドル高が続き、最安値の1ドル70円台から現在では1ドル120円まで上昇。

「上昇」と書いていますが実際には円安、つまりは「円の価値が下がった」ことになります。簡単な話「1ドルが70円の価値」が「1ドルが120円の価値」になったと置き換えることができます。ドルが強くなって円が弱くなったということです。

少し脱線しますが、円安は決して外国為替だけに影響をあたえるものでは無く、国内消費にも影響します。具体的には105円だった物が108円になった消費増税も円安政策の一つと言えます。

さて、3年間で約40%ほど円の価値が下がると言うことは外国人にとっては「日本円の価格が40%下がった」と見えます。

アベノミクス以前から水面下で進んでいたCoolジャパンとジャパンクォリティに爆買いが加わった理由は円安進行が大きく関係していたのです。

意外と単純な外国為替の動き

ようやく本題です。

先ほど爆買いは円安によって発生した事象であるとお話しましたが、外国人が爆買いを行うことで円の価値はどうなるのでしょうか?

問題: 外国人が爆買いすると円安になる?円高になる?

具体的には「外国のお金を日本円に変えて消費する」ことは円安になるか、円高になるか、です。

外貨の両替

さて、どれでしょうか?

答えは「1.円高になる」が正解。

仮に上図のようにユーロを円に買えるケースでは「ユーロを売って円を買う」と言うことで円が人気になります。日本旅行中に日本国内でお金を消費してくれるわけですから円高になると言う事です。
関連:「

ただし注意事項としていくら日本国内で消費した場合でも外国メーカの商品を買った場合には今回のケースに当てはまらないことがあります。

決算時など日本円から外国通貨に変えてしまうからです。爆買いで円高に触れるのは国内企業での消費であることが前提となります。

ちなみに同じ考えで外国で売れた日本製品は販売した会社によって日本円に両替されることが多いため、爆買いと同じく円高事象となります。

Coolジャパンとジャパンクォリティがある限り円は高くなる

アベノミクスの金融政策で大きく円安になった日本円ですが、爆買いに代表されるような「クールでハイクォリティな日本」が続く限り、日本円はいつか高くなります。

もちろん外国製品が国内でよく売れたり、外国人の爆買い以上に日本人が海外で爆買いすれば話は変わりますが、国内産と国内旅行が大好きな日本人が多い以上、あまり現実的ではありません。

外国為替は相手通貨との関係ですので一概に日本が爆買いだから円高。。。と決めつけれるわけではありませんし、当然他の要因にも左右されますが、こう見ると長期的なFX投資のトレンドもわかりやすく見えてくるのでは無いでしょうか?

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  • □ 著者: 瓜生勝

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